二度目の敗戦

 

先日もちょっと書いたけれど、日本の自動車業界がこれからも世界のトップで居続けるのかといえばちょっとそれはあやしい。
日本車も頑張っていると思うけれど、テスラーモーター、Googleカーが猛追している。
この業界も競争が激化している。際限の無い競争の中で首位にいてもあまり意味がない。また誰かが革新的な技術でこの業界を寡占する可能性がある。業界再編である。


家電で負け、自動車で負ける。

日本が今度は経済で負ける。


その可能性が出てきた。

日本が負けた時、これからどうやって生き延びるのかをそろそろ考えなければいけない時期にきたのかもしれない。

 

日本の二度目の敗戦の復興政策案

 

1.国債のデフォルト宣言。
債権者のほとんどが日本人。それも結構裕福な層が購入している。路頭に迷う人は少ないだろう。国は返済義務を放棄する代わりに翌年から借金出来なくなる。歳入は激減する。

 

2.大規模移民の受け入れ
激減した歳入を補うために生産性の高い移民を大量に受け入れる。
移民の納税によって年金受給者の原資を賄う。

 

2.2 二重国籍の認可
増加する移住者に配慮し、二重国籍を認める。それによって新日本人が旧母国の橋渡しの役目を担ってくれる。国際関係の強化。日本の孤立化を防ぐ国家間でのセーフティネット。

 

3.従来の詰め込み型教育制度を廃止
小中高の協調性のある人材の育成を目的する教育制度を改正して、個性を尊重する自由度の高い教育制度への移行。ゆとり教育の復権。フリースクールでも単位の取得を認可。一方で飛び級も認める。結局、協調性を育むという美名は実のところ仲間意識の醸成でしかなかった。余所者を排斥し仲間で結束する志向がムラを作り出した。一度すべてから離れて孤独になれば、他者との協働の重要性が理解出来るはずだ。

 

4.ベーシックインカムの導入
企業がAIを導入して人件費を削減すればその利益をベーシックインカムの原資にする。人件費を削減して価格競争を挑むのは国力を疲弊させる。

 

4.2 習い事・遊びの義務化
国民をただベーシックインカムでだらだらと生かせていくのではなく、働かないかわりに習い事や遊びを義務化する。そしてそのレクリエーションをレポートとして報告させ、国のデータベースに格納し活用する。高齢者もテレビを視たら感想等をブログ等にまとめさせデータとして蓄積する。それをビッグデータとして人工知能で活用する。アイディアのシリアライズ化。国民一丸となってのアイディア出し

 

5.大人の事情の削減
NHKはスクランブル放送に移行、高プロ制度とか政財界の要請で労働者に利益が無い制度は廃止。国民より国益を優先する司法の改革。不平等や不公平は国民の活力を殺ぐ。

 

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移民は市民権を取得するまで労働するが、お金をたくさん稼ぎたいネイティブ日本人の労働も積極的に認める。働く人にはたくさんお金が得られて、働かない人でも生きていけるお金を支給するコンセプト。

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いかがだろうか。

 

40年くらい前だが、日本は資源が無いので頭で勝負するしか無い、と言っている人が多かった。だが皮肉にもITの波が押し寄せ資源が無くても頭で勝負出来る時代になったら日本の凋落が始まったのだ。
日本衰退の原因は効率化に拘りすぎたことだと思う。効率化は1をn倍することと同じで、0から1を生み出す創造性のものとは違ったのである。それが日本の国際競争力のボトルネックになってしまった。

 

やみくもに働く時代は終わった。これからは本当に頭を使って生き延びる時代がやって来る。それには詰め込み型の教育ではなく自由な発想力を養う教育が必要とされる。それには心身の余裕が必要だ。余裕は寛容から生まれる。
日本が生き残るキーワードは寛容性だ。


2018年6月7日

 

 

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