Movie Review-す

メガホンスクール・オブ・ロック

 

ジャック・ブラックが小学生にロックの本質を解り易く教えているのだが、なるほどロックとは反抗であり、怒りで有る訳だ。 優等生が集まる私立学校でジャック・ブラックに薫陶されて反抗心を次第に取り戻してくる生徒なのだが、そのほうがより人間の在るべき姿に戻っていくような気がして”怒り”や”反抗”は人間の持つごく自然な感情ということが分かる。 終盤で生徒とジャック・ブラックで構成されたバンドが演奏する主題歌『School of Rock』はそんな生徒の人間的成長を見せる象徴的なシーンである。 やはり大人は子供の反抗に対してもっと寛容になるべきなのだろう。それが子供の新たな成長であることを認めてこの映画の親達のように歓迎するべきだ。 子供から”ロック”を奪うことは親として大きな罪であることをこの映画は告げている。 この映画が面白いのは多分ストーリーではなくて、”ロック”の真髄や意味を子供の目を通して追体験出来ることにあるのだろう。 まさにタイトル通り、この映画は「ロックの学校」なのである。

★★★★

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