マダム・マロリーと魔法のスパイス 評論
フランスの田舎町にやって来たインド系移民がレストランを開き繁盛するが、商売敵である格式あるフレンチレストランとの諍いと和解を料理を通して描くドラマ。
おいしそうな料理が次々と登場する食通が好む話しかと思ったが、移民と先住民の文化摩擦を「食」がその隙間を埋めていくという普遍的なテーマになっています。
料理は正直なもので、おいしければフレンチであろうと、中華であろうと、おいしいものはおいしい訳です。そこに人種間の隔たりも偏見も存在しない。音楽に国境が無いように、料理にも国境はありません。着眼点はとても良いです。
人種問題に敏感なスピルバーグが製作にあたったというのも納得の逸品です。
正式な批評は後日、映画ジャッジに掲載します。